もし手元にあるお金をあるだけ使い、まったく貯金しない状態で毎日を過ごすことを考えてみましょう。
そのときは楽しいかもしれませんが、次のような問題が起こります。
まず挙げられるのが、リスクへの備えができないことです。
なんのトラブルもなく、生活できればそれに越したことはないでしょう。
ですが、実際には病気や怪我をしたり、仕事をリストラされたりとリスクは誰しもゼロではありません。
貯金がない状態でこのようなリスクに直面した場合、限られた治療しか受けられない可能性があります。
次の仕事を見つけられるまで、大きな不安に苛まれることになるでしょう。
また、ライフイベントに対応できないことが挙げられます。
人生には結婚や出産などさまざまなライフイベントがありますが、これらは大きな出費がつきものです。
貯蓄がない状態では、イベントの規模にも制限がかかってしまうでしょう。
特に子育てには多くに費用がかかるので、子どものためにもある程度貯金しておく必要があります。
そして、老後の心配が3つ目です。
年金が受給できたとしても、それだけで生活していくのは厳しいと言われています。
年金から医療や介護など必要な費用を払ったり、家電や車が壊れて急な出費があったりすることも考えられるでしょう。
そのようなときに備えて貯金をしておかなければ、心穏やかな老後生活は難しいです。
こうした問題を避けるためにも、急な出費や将来に備えて堅実に貯蓄しておくことは重要と言えます。